認定看護師とは

1995年にスタートした「認定看護師」の制度ですが、今やすっかり現場に定着し、キャリアアップを考える看護師に注目されているようです。

2011年現在、19分野でおよそ7,400人前後が認定を受けていますが、これは2010年比で約2割増加していることになります。

認定資格の取得者が大幅に増え、現場で活躍するチャンスも広がっており、また、認定看護師に職場に長く働いてもらいたい、認定し看護師を新しく採用したいという病院も増えています。

そうした状況下で自分も認定看護師を目指そうという方は増えています。

認定看護師を取得するための教育機関やカリキュラムも増えており、大学を中心に50校、90課程が用意されています。

これまで以上に学びやすい環境が整備されており認定看護師を目指す看護師にとってはまさに取得のチャンスが整った最高のチャンスといえましょう。

専門知識と技術を兼ね備えたスペシャリスト

認定看護師とはどのような存在なのでしょうか?

認定看護師制度の目的は看護現場における高度な技術が求められていること、また看護の質のさらなる向上が求められていることへの対応です。

認定の対象となる分野は高度化、専門化する保険、医療、福祉の各分野において高度な技術と知識をもった看護師が必要とされる分野です。

認定を受ける看護師は「特定の分野において熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができるもの」とされており、具体的には下記の分野において知識や技術を期待されています。

認定看護師の分野と知識や技術

認定分野知識・技術
がん化学療法看護 がん化学療法薬の安全な取扱いと適切な投与管理
がん性疼痛看護 がん性疼痛の全人的ペインアセスメントと症状マネジメント
緩和ケア 苦痛症状の徹底した緩和、および療養の場に応じた患者と家族の支援
新生児集中ケア 急性かつ重篤な状態にある新生児に対し、後遺障害を予防して母体外での身体的生理学的安定を図る
小児救急看護 救急時の子どもの病態に応じたアセスメントと症状マネジメント、救命処置技術
救急看護 救急病態を理解した患者対応(救命技術、トリアージ・病態に応じたケア技術)
透析看護 末期腎不全患者に対し、専門的知識を用いた臨床判断に基づく個別ケアと教育、及び自己決定の支援
訪問看護 主体性を尊重したセルフケア能力の恒常のためのケースマネジメント
乳がん看護 乳がんの集学的治療および治療に伴う副作用に対するケアとセルフケア確立に向けた指導
認知症看護 認知症患者の権利擁護として意思表出能力を補完
脳卒中リハビリテーション看護 脳卒中患者の重篤化回避のためのモニタリングとケア

資格取得後の展望

これから認定看護師を目指す方にとって気になるのは、資格を取ることで何が変わるのか、とりわけ待遇面でのメリットはあるのかということでしょう。

資格取得者は診療科目や疾患、症状などに限定されずに横断的に活躍の場が広がるということです。

より質の高い医療と看護サービスが求められる中で一つの診療科だけで取り組むには限界があるケースも多くなってきています。

特定分野での高い知識とスキルを持った看護師が中心となってチーム一丸となって目標達成に取り組むことが求められています。

こうした場合に主導的な役割を担うのが認定看護師です。

また臨床の現場だけでなく、特定の病棟や診療科目から離れスタッフの教育担当として活躍している方も多いのです。

その他、患者さんやその家族に対して治療の説明を行ったり、相談に乗ったりということもあります。

患者さんとその家族、職場のスタッフからも頼られる存在となり、常に情報を収集し、スキルアップして臨機応変に対応できることが求められる責任の大きな役割が期待されると言えます。

現場で率先して患者さんや家族に接しながらも、スタッフに対しては見本となるべき立場が期待されることも多いようです。

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